#833 ハンマーを持っている
本当は「作る」というところではなくて、より一つ上の上位のものを考えなくちゃいけないはずなんだけれども、エージェントによってAIプログラミングエージェントによって、一定程度のプロトタイプというものが非常に簡単に作れるようになった。もしくはプロトタイプレベルではないものも作ったりすることができるようになったかもしれないが、しかしそれによって無限に、まあもちろん現実には無限ではないんだけども、何か重要なことがおろそかになっているというか、重要なことが後回しになっているというか、抜け落ちているというか、そんな心配がある。
新しいツールが出てきた時というのは、まず色々触ってみて試してみる。それによってわかることはあるし、それ自体はもちろん良いことだけど、一通り触った後にやっぱり冷静にならなきゃいけないんじゃないだろうか。手に持っているハンマーによって全てが釘に見えてしまっているという状態に、自分が陥っていないだろうかと見直す必要があるのではないか。
やりたいことがたくさんあって、それを実現するための手段を求めている人ほど、今まで様々な制約によって人にお願いをするということの限界みたいなものを感じていた人にとって、一見したところAIエージェントというのはものすごく福音のように思えるけれども、そういった目的を立てる人、目的を立てられる人、そしてそれが今なぜやるべきなのかストーリーを作れて人に説得できること、その価値が終わるのではないか、むしろその価値がより上がるのではないかと思っているし、そういう発言をしている。
人間において、それは人間対人間においてそうであるというのは今でも思っているし、AIエージェントに対してどこまでそこに対して夢中になっていて良いのかは、立場ややりたいことによって違うと思うし、その辺がちょっと最近気になっている。