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#261 気づいたら15分経過しているような時が白昼夢と区別がつかない
気づいたら意識が15分タイムリープしていた。そういうことってよくある。よし書くぞ、と思ってネタに思いを巡らせ、よく覚えていないがそうするうちに3Dプリンターを使ってやりたいことを思い出して、そこから3Dプリンターを家に小さいのを欲しいなと思い、検索しはじめてレビューを見たりしていた。
そもそも文章を書くためのネタを探していたんだった、と気づいた時にタイマーを見ると15分経過している。この間、もちろん本当の意味で時間がすっ飛んでいるわけではないし、読んでいたことものは覚えている。しかし面白いことに、そういえば文章のネタを探していたんだった、と思い出すまでのしばらくの間は間違いなく、意識はもちろんあるわけなのだが、そのための目的というかそもそも何のためにこれをやっていたのか、つまりは文章のネタを探さなきゃ、とか、設定した時間があとどのくらい残っていて、こんなにのんびり文章を読んでいたら間に合わないよね、みたいなことを意識する機能がオフになっている。
意識はあるんだけれども、それとは別に自動的というか、うまくいえないんだけどそこに意志はあるのか不安になってくる。後から考えるとだが。ハってなってからは間違いなく、意識も意思もあるんだけど、ハっとなるまでの間は意識はあるんだけど意思がないように感じる。もちろんこれはあくまでも比喩であって、実際には具体的に3Dプリンターでやりたいことは思い浮かんでいて、そのために比較検討をする、レビューを読む、みたいな頭はちゃんと動いているんだけど、そもそも今文章を書いている途中だったっていうのはその数分間は少し忘れしまっていたかもしれない。少なくとも後から思い返すとそういう印象を受ける。
そしてこれは具体的な行動の面からだけでなく、なんかどこか白昼夢っぽい。昼間うとうとしてしまって、そしてちょっとした夢を見ていて、そしてハっと目が覚めた時。そういう時って、なんかちょっとまだ頭の芯がぼーっとしていて、表面的にはもちろんもう起きていて、体もなんかポカポカしている感じがするし、ブワーッとしている感じがするし、そしてその間の記憶も覚えてはいるんだけど夢だからなんかぼんやりしている。その夢の内容がその時いる現実の状況と地続きだったりした場合余計、あれって夢なんだっけ、それともうとうとしながら認識してた周りの現実のことなんだっけ、とよくわからなくなる。
ついテレビを見てしまって気づいたら30分経過していたり、ついTwitterを見てしまったり、ついYouTubeを見てしまったり……みんなそれぞれそういう瞬間てあって、そういう時の「ふと気づいたら」までの瞬間のなんか自動的に動いてるっぽい感じが気になっている、ということかもしれない。
なんかそういう時の気分に似ている。白昼夢みたいだと思う。